「雲雀丘(ひばりがおか)学園 甲子園への道」と書いたVHSのビデオテープがある。23年前、高校3年の私が、夏の甲子園をめざして戦った試合が収められている。1試合目で敗れたが、今も大切に保管している。ただ、テープは劣化すると聞き、ほかのビデオテープとともにデジタル保存を試みた。
手元にあるのは、VHSのテープ1本と、実家にあった8ミリビデオのテープ8本。8ミリのテープは何が収められているのかわからない。
デジタル化のサービスを請け負う「デジタルライト」(東京都目黒区)の根岸侑平さん(35)に相談した。「テープ10本ぐらいなら自分で作業してみてはいかがですか。簡単ですよ」とのこと。
同社は、デジタル化の機材のレンタルもしており、他人に見られたくない人や価格を抑えたい人が利用しているそうだ。内容がわからないテープがあるだけに、自分で確認できるのはありがたい。
8ミリビデオのデッキと、映像をSDカードに保存する「ビデオキャプチャーボックス」を借りることにした。料金は7泊8日で1万3140円(送料・保証代込み)。同社にデジタル化を依頼するのに比べ、半額以下に抑えられる。発注して数日後、家に段ボールが届いた。中にはキャプチャーボックスとケーブル、データを保存するSDカードが入っていた。VHSのデッキは友人に借りた。
まずはVHSから。同社がユー…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル